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2023.6.19

ミラノサローネ2023 訪問レポート③【社長 鶴田浩コラム】

4月にイタリア・ミラノで開催された、

ミラノサローネのレポート3回目です。

 

これまで、ミラノサローネの出展ブランドや

世界の家具マーケットについてお話してきました。

今回の旅では中東も訪問しましたので、

そちらについても触れたいと思います。

 

訪れたのは、アラブ首長国連邦の首都・アブダビ。

まず心を打たれたのは、建築物の素晴らしさです。

こちらは、絶対に行きたかった

「シェイク・ザイード・グランド・モスク」。

 

 

白亜の外観が美しいですよね。

メインホールの床には、

なんと手織りのペルシャ絨毯が

一面に敷かれています。

 

 

さらに、中庭の大理石や渡り廊下の柱などには、

見事な象嵌細工も施されていました。

豪華な装飾は、まさに“贅を尽くした”

という表現がぴったりです。

 

 

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フランスの「ルーヴル美術館」が

初めて海外に展開した別館

「ルーヴル・アブダビ」にも足を運びましたよ。

 

 

設計を担当したのは、ジャン・ヌーヴェルです。

ドーム屋根の幾何学模様や、

水上に浮かぶような設計が美しいですね。

 

 

個人的に驚いたのは、

柳宗理のバタフライスツールが

展示されていたことです(笑)

 

 

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宿泊したホテル

「エミレーツ・パレス」も素敵でした。

 

 

まるで宮殿のような雰囲気で、ゴージャスな空間。

吹き抜けのホールも印象的で、

写真を撮らずにはいられませんでした。

 

 

 

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もちろん、家具のリサーチもしてきました。

アラブで今勢いのある、

ショッピングモール内のインテリアショップ「2XL」。

 

 

中東のインテリアについては、

数年前ドバイに訪れた際、

正直あまり魅力を感じられなかったこともあり、

今回も期待していませんでした。

 

ところが、実際にショップを訪れてみると、

家具・小物・ファブリック・アートの調和が素晴らしく、

コーディネートに隙がないのです!

壁の設えも、テーブルコーディネートも、

すべてそのまま購入したいと思わせるほど。

 

中東の家具マーケットも

ここまできているのかと感心するとともに、

日本ももっと頑張らねばという気持ちも湧いてきました。

 

 

 

 

 

 

今回のミラノ・アブダビの旅を終えて

私が何よりも感じたのは、日本経済の立ち遅れです。

 

ミラノやアブダビの街に繰り出して思ったのは、

マスクをしている人がいないということ。

人の動き、流れが活発で、

活気に満ちあふれていました。

コロナ禍前に訪れた際は、

日本の方が元気だな、と思った記憶があります。

 

また中東と聞くと治安が悪いイメージがあると思いますが、

アブダビは日本よりも安全と言えるほど、

治安の良さを感じました。

それだけ経済が豊かで、安定しているのでしょう。

日本はコロナに関しては、

諸外国に比べると完全に施策が遅れてしまいました。

気づかないうちに、人の動きも

消極的になっているのかもしれません。

 

こういった日本の立ち位置を再認識し、

私たちが豊かな暮らしを

もっともっと推進していかなくてはならないという

使命感に駆られました。

家具の技術についても、

日本は繊細で細かいとされていますが、

本場イタリアのディテールの妙は目を見張るものがあります。

日本は、よりものづくりの技術を磨いていかなければいけませんね。

 

私たちも、これからさらに尽力していきたいと、

決意を新たにするきっかけとなった訪問でした。

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