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川上元美デザインを代表するCochiに続く、新作「KIMEチェア」。
今年7月の開館以来、各誌で取り上げられ話題の石川県立図書館。
館内の棚をはじめ家具全般のインテリアプランを担当したのは、リアルスタイルの家具も手がけるインテリアデザイン界の巨匠、川上元美氏です。
その中でチェアやベンチをセレクトする際には、椅子の素晴らしさを伝えようと、川上氏が考える世界の名作椅子を取り入れることにしたそうです。
その中の一脚に、リアルスタイルの「Cochi」が採用されました。
図書館の顔とも言えるメインの空間におさめられています。
それを知った時には、驚きとともに嬉しさが込み上げてきました。
これまでに数えきれないほどの椅子を各社でデザインされてきた中で、リアルスタイルで一緒に作った椅子をセレクトしてくれたのが、本当に嬉しかったですね。
川上氏の中でもCochiは一番の自信作なのだと言ってくれているようでした。
他の展示会でも、川上元美デザインのメインとして置かれていたことからも、一押しのアイテムになっていることがうかがえます。
Cochiを開発する時、日本の現代の椅子として極めたいという想いがまずありました。
日本ならではの繊細なものづくりによる座り心地と、日本人の生活スタイルにあった寸法。
例えば、土足では座らないことや、座った時の背当たりなど、日本人が日本で使うために極めた美しいフォルムの椅子をデザインして欲しいとオーダーしました。
一般的に木のフレームチェアはクッションが薄くて座り心地がチープになりがちですが、Cochiの吸い付くような座り心地は、座った誰もが驚きます。
いろいろ座ってみればみるほど、この椅子が欲しくなってしまうと言います。
これは、日本で巨匠と言われる円熟味ある研ぎ澄まされた川上デザインならでは。
座面や背面の取り外しができて、張り替えが容易にできるメンテナンス性も魅力です。
図書館の竣工式の後には、リアルスタイル金沢店にて川上デザインの新作チェアを披露するトークイベントを開催しました。
新作KIMEチェアも、Cochiチェアと同様に川上氏が自他ともに認める椅子となりました。
Cochiのコンセプトイメージを踏襲しながらも、ディテールをさらに削ぎ落として価格を抑え、Cochiよりも多様なシーンで使ってもらえるようにすることで、川上元美氏とリアルスタイルの世界をもっと広く味わってほしいという想いが込められています。
座面の取り外しはCochiと同じで、腰にキュッと入る背当たりも同じです。
何より、KIMEチェアは後ろから見たフォルムがものすごく綺麗です。
脚がすっと伸びている姿が本当に美しい。
背当たりと後ろ脚しか見えない、驚くほどの抜け感がある椅子です。
川上氏のこだわりが詰まっていて、ちょっとしたディテールやラインが、家具を知る我々にもたまらないわけです。
これまでのデザイン経験や、美しいものへの表現の極み。
それらが織りなす造形美をぜひご堪能ください。
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