70年以上の歴史を持つ町家のリノベーション。

趣のある既存の雰囲気を活かしつつ、現代の暮らしに合った機能を設えました。

以前は和室だった部屋にフローリングを貼り、クローゼットの追加をすることで寝室兼アトリエとして生活の拠点となる部屋を計画しました。

また料理をするだけの空間でしかなかったキッチンは間取りを変更しダイニングを置けるほどの空間を確保しました。

古くなった土壁は全て塗り替え、キッチンには漆喰を使うことで洋室でありながら、和の空間に馴染みます。

造作の家具は既存の柱、梁の色味に合わせウォールナット材で建物全体の雰囲気を統一。

強度に不安のあった躯体は基礎や壁、柱などには見えない箇所で耐震補強を施し、次の世代へも受け継いで行ける家に蘇らせました。